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不揮発性メモリReRAMは全く新しいOSを求めている

2012年3月1日

少し前のニュースになるが、2012年1月24日エルピーダメモリはReRAMを使った不揮発性メモリの開発に成功したというリリースを発表した。おそらく不揮発性メモリの量産に目処をつけたのは世界初の事例なんじゃないかと思う。

10 nsというDRAM並のスピードで読み書きができ、かつ、NANDフラッシュと同様に電源を切ってもデータを保持することが出来る。ReRAMはDRAM・NANDフラッシュの双方を置き換える可能性を持った画期的な製品だ。

もしコンピュータのメモリとストレージがこの不揮発性メモリに置き換わったとしたら、どうなるだろうか。もしかしたら、全く新しいOSが作れるのではないだろうか。

例えば、今のOSには「仮想メモリ」という機能が備わっている。これは物理的には少ないメモリを仮想的に大きく見せるため、ストレージの容量を活用する機能だ。もしストレージがDRAM並のスピードで読み書きができるのであれば、当然不要な機能になる。

それから、ハイバネーションという起動を早くする機能がある。OS起動後のメモリイメージをそのままストレージに書きこんでおくことによって、起動処理をすっ飛ばしてOS起動後の状態に持っていく機能だ。これもストレージがそのままメモリとして使えるのであれば、電源ONしたらそのまま起動状態ということになるのではないだろうか。

というよりも、OSをロードするという処理そのものが無意味だ。

そもそもファイルシステムとは何のためにあるのだろう。ストレージという低速のデバイスにしか永続的なデータを保存しておくことが出来なかったから生まれた仕組みではないだろうか。不定状態と確定状態をトランザクションとして管理する機能は必要だろうが、それがファイルシステムという形で実現する必要はないように思う。

不揮発性メモリはOSという根源的なレベルでコンピュータにイノベーションをもたらす可能性を持っているのではないだろうか。そして、このOSはおそらくハードウェアと一体化されたものになるような予感がする。まだ私には新しいOSのイメージを思い描くことはできないが、何か全く新しいフロンティアが広がっているような気がしてならない。

昨日エルピーダメモリは会社更生法適用を申請した。NANDフラッシュの市場が拡大していく中で、DRAMにこだわった結果だという。しかし、エルピーダが持つReRAMという技術は極めて有望な技術だ。これをフルに活用し、新たなOSを開発してプラットフォームを抑えよう。もしそれに成功すれば、メモリベンダーとして復活するだけでなく、世界をひっくり返すこともできるのではないか。

WindowsもLinuxもMacもiOSも凌駕した、斬新でシンプルな美しいOSを開発し、コンピュータの世界に新たなイノベーションをもたらして欲しい。

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From → 科学技術

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