今日は大きなニュースが3つあった。まずは新しいiPadに関するイベントが3月7日(日本時間8日)に開催されること。そしてKDDIからiPadが発売されること。最後に900MHz帯がSoftbankに割り当てられること。
かねてからの噂通り3月7日に新しいiPadのイベントがあるということで、非常に楽しみだ。新しいiPadに期待するところは前回も書いたとおりなので省くが、いくつか気になるところがある。
新しいiPadがLTEに対応してくるのはまず間違いない。その場合、ベースバンドチップとしてQualcommのMDM9625またはMDM9225がiPadに搭載されることになるだろう。このチップはどちらもTD-SCDMAという中国独自の3G規格に対応している。つまり、技術的にはChina Mobileでも利用できることになるのだ。もしかしたら、China MobileでもiPhone/iPadを利用できるようにするために、AppleからQualcommに依頼してTD-SCDMAに対応させたのかもしれない。さて、新しいiPadはChina Mobileから発売されるだろうか?
もっとも、実際にどのベースバンドチップが乗ってくるのかは分解してみないとわからないので、確かなことは言えない。それに、China MobileでiPhone/iPadが出るという噂はここのところ全く聞かない。とは言え、夏から秋にかけて発売される次世代のiPhoneも同じベースバンドチップを採用してくるだろうから、今回のiPad 4Gモデルがどんなベースバンドチップを採用しているのかは要注目だ。
次にKDDI。私の勝手な予想では新しいiPadはTD-LTEにも対応しているので、Softbank 4Gでも利用できるはずだ。一方でKDDIは3月時点でまだLTEを始めていない日本国内で唯一のキャリアとなっており、LTEサービス開始は2012年12月を予定している。つまり、もし新しいiPadがLTEに対応していてもKDDIでは12月まで利用できないということだ。
それともKDDIはLTEに対応していないiPadを発売するのだろうか。AppleがLTEあり・なしの複数のモデルを作るとは考えられないと思っていたが、どうもこちらの噂記事を読むとそうでもないようだ。となると、Softbankからは4Gモデルが、KDDIからは3Gモデルが発売されるのだろうか。そんな状態でKDDIがまともに戦えるとは思えないのだが。
そして最後にSoftbankに900MHz割り当て。電波が利用できるようになるのは7月からということで、どうも私はその恩恵を受けられそうにない。この6月でiPhone 4を買ってちょうど2年になるし、おそらくちょうどその頃に次世代のiPhoneが発売されると思うので、その際にKDDIに乗り換えようと思っている。KDDIにする理由は自宅の回線がeo光だから。固定回線とのセット割がよもや資本関係のないISPでも適用できるようになるとは予想してませんでした。
ただ、もしその時にLTEに対応していない3GモデルのiPhoneしか選べないとしたら、本当に悩む。個人的な希望としてはKDDIはiPadもiPhoneも4Gモデルを発売して、12月にちゃんとLTEで使えるようにしてほしいと切に願う。もしくは、前倒しで7月からLTEサービス開始してほしい。800MHz帯再編はちょうど7月に終わるはずなので、前倒し可能なはず?
というか、Softbankはそもそもイコールフッティングを主張して900MHz帯を獲得したのだから、それが実現した今、iPadはSIMロックフリーで出すのが筋というものだ。特にiPadは全世界で日本だけがSIMロックされている。4GのiPadをぜひSIMロックフリーで出していただきたい。