Skip to content

日本は歴史的に見て異文化に寛容な国である

2010年8月19日

日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)」という本を読んで、日本人には実に多くの民族の血が流れているということを知った。日本人の母系の祖先は少なくとも12人以上いて、それぞれの祖先のDNAは日本人全員にほぼ行き渡っており、東アジアの多くの国とも共有しているそうだ。

また、それらの民族の融合は平和的に進んだらしい。なぜその様な事がわかるかというと、父系からのみ受け継ぐY染色体からも、母系からのみ受け継ぐミトコンドリアDNAからも、ほぼ同じ割合で共通の祖先の遺伝子配列が見つかるからだ。平和的ではなく、侵略によって強制的に融合した場合は、顕著に違いが現れる。侵略した国を祖先とする遺伝子配列はY染色体からしか現れない。ラテンアメリカの国々は、かつてスペインやポルトガルに侵略され、今ではすっかり融合しているが、ヨーロッパ系の遺伝子が見つかるのはY染色体だけで、ミトコンドリアDNAからはほとんど見つからないそうだ。

日本語という言葉からも、日本が異文化に寛容である事がわかる。「レストラン」だとか「コーヒー」みたいな外来語がたくさんあるし、漢字だって中国から伝来してきたものだ。

また、日本語には数字の数え方がいろいろある。例えば、いち・に・さん、ひとつ・ふたつ・みっつ、といった具合に。他にも、4は「よん」とも「し」とも読むし、7は「なな」と「しち」がある。方言も入れればもっとあるだろう。それも、日本という国が複数の文化が融合してできた事を示す証拠なのだそうだ。

有史以降でも、日本には実に多くの移民が活躍している。弘法大師(空海)もその一人だ。

四国八十八箇所は弘法大師ゆかりの札所である。かつて私は第二十番札所鶴林寺の奥の院である慈眼寺という寺に行った事がある。そこには弘法大師が修行したという洞窟があって、その奥には弘法大師が法力で退治したという龍の跡形まであったりする。その洞窟の中にお参りすることを穴禅定というそうだ。毬坂百舌鳥オススメの観光スポットである。

まあ、弘法大師が龍を退治したというのは伝説の類にせよ、治水工事をしたとか、ため池を作ったとかいう伝承もある。弘法大師は中国から最新の技術を持ってきて、そのような偉大な業績を残した結果、神様として祀られるほど人々に感謝されていたという事なのだ。

日本人は大リーグで活躍しているとか、セリエAで活躍しているとか、世界的に認められている事に価値を置きたがるし、ただ海外から来たと言うだけで尊敬の目で見られたりする。それも異文化に寛容だからなのではないだろうか。

関連リンク

広告

From → 経済・社会

コメントする

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。