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iPhone 4にいたる長い道のり

2010年6月8日

といっても、Appleの話ではなく、私個人の話です。

私が最初にiPhoneの可能性、もっとはっきり言えば、iPhoneが世界を変える可能性に気がついたのは、セカイカメラの記事だった。昨年2009年12月の初旬、いろいろなニュースサイトでセカイカメラ2.0が発表されたというような記事がのった。

最初はセカイカメラなんて一昔前に流行ってすぐすたれたセカンドライフのようなもんだろうと思って、完全に無視していた。しかし、あまりにいろんなところでセカイカメラが紹介されているので、いったいなんだろうと思って調べたら・・・、これはすごいと。

セカイカメラの何がすごいって、完全にインターネットが実世界と融合しちゃっているのだ。私にはセカイカメラ自体が今後流行るかどうかはどうでもよく、また、自分自身セカイカメラを使ってみたいとも思わない。しかし、セカイカメラというアプリケーションを知ったことで、iPhoneというものの存在価値をその時に初めて理解した。iPhoneは実世界とインターネットをひとつにしてしまうのだ。

これまではインターネットというとどこか実世界とは異なる場所というようなイメージがあったように思う。たとえば、ECサイトは実店舗とは切り離されて考えられているし、むしろ敵対視されているような節さえある。iPhoneはこのインターネットと実世界を隔てていた境を取り払ってしまうのだ。

今後iPhoneがもっともっと普及すれば(それは遠い未来の話ではなく、近い将来の話なのだ)、すべての人類はいつでもどこでも常にインターネットを通してお互いにつながっているという状態になる。あるいは、インターネット上にある膨大なデータ(人類の英知)と常につながっているという状態になる。そのような時代がやってきたとき、いったい世の中はどんな風になってしまうのだろう。これははやく手に入れなければならない。

しかし、問題があった。それは、私はApple信者ではなく、むしろ、Google信者であるということ。スマートフォンとしてはiPhoneよりもGoogleが開発しているAndroidの方を選ぶべきではないかと考えた。

当時日本で手に入るAndroidケータイはドコモのHT-03Aだけだった。HT-03Aはまあまあな端末ではあるが、非常に維持費が高かった。もろもろ足していくと毎月8,000円ぐらいになってしまう。その一方で、今後続々とAndroidスマートフォンが登場してくるのは間違いなかった。それらはことごとくHT-03Aをはるかに上回るスペックとなることが予想されていた。

さらに、12月にはソフトバンクからもAndroidケータイが発売されることが発表された。当時ソフトバンクは「iPhone for everybody」というキャンペーンを展開しており、初期費用も維持費も非常に安かった。そのソフトバンクがAndroidケータイを出すわけで、当然同等レベルの値段で展開してくるだろうことは予想できた。あわよくば、ソフトバンクに対抗してドコモもソフトバンクと同等レベルの値段に落としてくるのではないか、という期待も持っていた。

そして、2010年1月になり、ドコモがXperiaを発表。しかし、維持費はビズホーダイとパケホーダイが統合されただけで値段的には従来通りだった。かなり悩みはしたが、Androidのバージョンが1.6ということもあり、購入は見送ることにした。

そして、3月にソフトバンクからHTC Desire発表。さらに4月には料金プランも発表され、ほぼiPhoneと同じ維持費で購入できることがわかった。私はこの時に完全にHTC Desire購入を決意した。

しかし、なんとその後すぐに初回入荷分は予約で売り切れたことが発表される。それを知ってすぐに予約しに行ったのだが、次回入荷は5月中旬以降になると。Androidなんて誰も知らないからそんなに人気もないだろうし、製造スピードだってそれなりにあるだろうから大丈夫だろうと油断していた。

どうやらソフトバンクはAnrdoidケータイなど、売る気がないのだ。単にドコモのXperiaの牽制でしかないのだ。ソフトバンクはiPhoneを抱えている手前、Adnroidケータイを前面に押し出すわけには行かない。

予約はキャンセルしてもなんらペナルティはないとのことなので、そのまま放っておくことにした。結局6月に入ってようやく店から連絡があり、「6月10日に入荷されますが、どうしますか?」と聞かれ、キャンセルした。こんなことだったら、昨年の12月にiPhone 3GSを買っていたのに・・・

この半年間、iPhoneとAndroidに関して本当にいろいろ調べた。OSという観点で見た場合は、今でもAndroidの方が優れていると思う。iOS 4(iPhone OS 4)になって、その差はかなり縮んだとは思うが、圧倒的にAnrdoidが優れている点がひとつある。それはIntentだ。Android上のアプリケーションはお互いにIntentという機能を介して呼び出すことができる。機能を再発明する必要がなく、複数の機能をアプリケーションの組み合わせで実現できるのだ。しかし、iOSの場合はアプリケーションが提供する機能は全部そのアプリケーションの中で実装しなければならない。AndroidはFroyo(バージョン2.2)になって、さらにネットワーク越しにIntentができるようになり、ますますAndroidはOSとしての機能を向上させている。

しかし、ハードウェアとOSをセットで考えた場合、iPhoneに軍配が上がるのではないか。これは実際に使用した経験が少ない私には結論を出せない点ではあるが、たとえば、iPhoneは指に吸い付くようなスクロールだとか、統一された操作感だとかにおいて、微妙なフィーリングに関する問題ではあるものの、iPhoneの方が優れていると言われる。これはどこでも同じような評価だ。

さらに、アプリケーションに関して言えば、AndroidはまだまだiPhoneには及ばない。実際私がインストールしたいと思っていたアプリはiPhone版しかないものも多かった。

そして、何より知名度という点でAndroidはまったくiPhoneには敵わない。Androidを買っても回りに仲間がいないし、知らない人に説明するにしてもiPhoneだったら「ああ、それね」って感じだが、Androidだったら「何それ」って感じだ。

将来はどうなるかわからない。AndroidはiPhoneに比べて優れている点もあるし、今後さまざまなメーカーからいろんなAndroidケータイが登場するのだから、ボリュームで上回るのはAndroidになるかもしれない。その将来性を買って一時はHTC Desireに決めた。しかし、現時点で最高のスマートフォンはiPhoneだ。

今、iPhone 4の発表資料を見て、判断は間違っていなかったと思う。HTC Desireに比べても、今のiPhone 3GSに比べても、iPhone 4ははるかに魅力的だ。この半年間迷い続けたが、ようやく決断することができた。

後は、6月24日の発売当日に間違いなく手に入るように、15日に必ず予約しておかないと。

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