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携帯電話キャリアは土管となれ

2010年6月5日

iPadの国内発売も予定通り順調に進んでおり、SIMロックの話題はすっかり下火となった。結局「SIMロックフリーにせよ」という意見は大勢にはならなかったように思う。しかし、私は思う。SIMロックフリーは何が何でも実現させなければならないと。

今の携帯電話端末をSIMフリーにしたところで、ユーザにはメリットがないばかりか、むしろ混乱を生じさせるだけだというのが携帯電話キャリアの言い分だ。それは正しい。KDDIはドコモ・ソフトバンクと違う方式であるため、相互に互換性がないし、ドコモ・ソフトバンクにしたって割り当てられている周波数が異なるので、ソフトバンク端末はFOMAプラスエリアで使えない。また、iモードやezwebなどの独自サービスも互換性がない。

が、そもそもそれこそが問題なのだ。相互に互換性のない方式を使っているとか、キャリアごとに割り当てられている周波数が異なるとか、互換性のないクローズドなサービスを展開しているとか、そういうことが問題なのだ。SIMロックの議論を通して、その問題が浮き彫りになったということなのだ。

しかし、既にキャリア独自サービスの問題に関しては解決に向かいつつある。iPhoneやXPERIAのように、キャリア独自サービスが使えないが、それを埋めて余りある魅力を備えた端末がスポットライトを浴びている。もはや主導権はキャリアから端末メーカーに移ったのだ。(そして、さらにその先は端末メーカーも過当競争に陥り、主導権はGoogleのようなクラウドサービスへと移っていく)

「光の道」構想は何を目指そうとしているのかわからないが、私は固定通信はあくまで災害時の補助的な目的で使い、日常的な通信は無線通信に任せるべきだと考えている。その理由は、固定通信の場合、物理的な配線構成を最適化することが極めて難しく、最終的に無駄な投資が増えてしまうこと、さらに、場所と密接にくくりつけられることで競争が起きないことからだ。無線であれば、キャリアがもっとも効率的な物理的配線構成を決められるし、同じ地域に複数のキャリアを競争させることができる。

iPadが発売され、3GにはSIMロックがかけられることになったが、Wi-Fiにはそのような制約はない。おかげで、ドコモや日本通信、eモバイルが続々と値下げをしている。競争は消費者にとって大歓迎だ。

ここのところ多くの産業が縮小してきた。若者が車を買わなくなった、音楽を聞かなくなった、本を読まなくなった・・・。その原因のすべてとは言わないが、携帯電話にお金をかけすぎて、他に回せなくなったという影響は大きいはずだ。

携帯電話キャリアは土管となれ。そして、これまで蓄えてきた利益を消費者に還元せよ。それが正しい姿だ。

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